シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。

ISBN:9784048672115

学園キノ』との類似性

というわけで、本人によるパロディ小説、『シニガミノバラッド。アンノウンスターズ。』です。この作品は『しにがみのバラッド。』を基盤としています。こちらの作品は人の死をテーマに扱った作品で非常にシリアスです。『地獄少女』『シゴフミ』と同じ系統ですね。
閑話休題。『アンノウンスターズ。』の挿絵を見て私は驚愕しました。なんか軽そう!『学園キノ』のように原作と正反対のノリで書かれた作品になるやも知れん、と思いました。
しかし、実際に読んでみるとそれほどでもありません。扱うテーマが「死」から「意思*1」にシフトしただけです。さらに言うと、1・2話は本編に増して説教臭くなっています。これぞ『しにばら。』!説教のない『しにばら。』なんてただのメモ帳だ!*2
他にも、間章の部分が、本編のようなシリアスなタッチで描かれていること、序章はまさに本編第1巻第1話の「ヒカリのキセキ。」のリライトとでも言うべき仕上がりになっていました。

重箱の隅

下の文の意味がわかりませんでした。

モモは、自分が目標とする『王子キャラ』の確率を達成する気まんまんみたいだ。
――P.248

*1:遺志に非ず

*2:『アンノウンスターズ』P.182なんて下半分が真っ白です!