学校を出よう！(2) I-My-Me
『驚愕』延期の伏線
物語には原因と結果が存在する。原因もなく始まる物語はなく、結果のない物語もない。こ
こで言う結果とは、完結したかどうかとは無関係である。たとえ未完の物語でも、それは『完
結していない』という結果を生んでいるからであり、その意味で言うと物語の結果とは物語
上の『結末』と同義である。そこで終わっているならば、まだ物語の途上であろうともそれは
一つの結果なのである。
P.95
今読むと、ハルヒを延期していることについてのいいわけにしか読めない部分。
多分違うのでしょう。
谷川流の最高傑作
谷川流の最高傑作といっても過言ではありません。
時間ものです。3日先の未来から、記憶を失ってタイムトリップした神田健一郎A。三日前の過去からタイムトリップした神田健一郎B。このふたりが出会ったとき物語が始まります。
時間トリックが非常に入り組んでいるものの、気にせずに読めるのがすごい。時間ものなのに、当日の神田健一郎ではなく、過去と未来からきたふたりを視点人物としているのがすごい。
そして、２巻と称しながらも、これだけ読んでもいいというのがすごい*1
