カラマーゾフの兄弟

ISBN:9784102010105
「何を今更」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、今更でもなんでもたった今読み終わったのは事実であり、他のエントリができないので、これでさせていただきます。
序盤は人物関係の把握に多くを裂いているため苦痛かもしれません。しかしながら、ゾシマ氏が出てくるあたりから、哲学討論が始まりその世界に飲み込まれていきます。

熱血のミーチャ、冷徹のイヴァン、敬虔のアリョーシャ。


彼らの生き様はどれも美しく儚い。
これを読んでしまうと、他の衒学的な脇道にそれる種の作品*1が翳んで消えてしまいます。

*1:『黒死館』や西尾維新