輪環の魔導師 4 ハイヤードの竜使い

ISBN:9784048672689

主人公の師匠登場!

サブタイトルのまんまです。
師匠(女性)と再会した主人公セロ。たかがそれだけのことに嫉妬する幼なじみフィノ。フィノがヤンデレヤンデレ言われている所以がここに。「セロを護のは私だけ。他の女の助けなんて受けない!」という決意がひしひしと感じられます。

セロは上条当麻か葵・トーリか

私はこの作品の主人公セロについてこのような考えを抱いていました。「普段は非力で女の子に守られているけど、いざというときに特殊な力で危機を乗り越えるタイプ」であると*1。しかし、作中でセロはとある人物との共通点が指摘されています。

多くの英雄達に慕われ、愛された存在―
それが”無力の英雄”ストラーダである

詰まるところ、「非力だけれども周囲に支えられる人物」*2という劉備劉邦タイプなのでしょうか。確かに、3巻でそのようなシーンがありました。

細かい設定

本巻では他に"「魔族」の力の強さはいかにして決まるか","何故、「魔族」の存在が明らかにされていないのか"という点について語られていました。

ストーリー進行

ほとんどといっていいほど、話は進みませんでした。副題にある「竜使い」もちょこっと出ただけです。このシリーズは最後に書かれる「余章」で話が展開している気がします。

*1:このタイプは、『とある魔術の禁書目録』の主人公上条当麻や、

*2:最近のライトノベルには少ない。『境界線上のホライゾン』の葵・トーリとか