カクレヒメ
少年はとあることがきっかけで、難病の少女と出会う。
このサブタイトルを見てどのような展開を想像しましたか。普通の方ならサナトリウム系を考えたでしょう。ライトノベル読みなら、セカイ系*1、トラウマ系能力バトル*2を想像したでしょう。
この作品は序盤でサナトリウムと見せかけて、トラウマ系能力バトルに帰着しました。理由は簡単です。主人公も少女に類する境遇にいたからです。ヒロインと主人公に同種の力を与えておいて、ただのサナトリウムにするわけがないのです。その点で必然の展開。「某所で『半分の月がのぼる空』とにている」との指摘がありましたがそれは的外れで、寧ろそれは『銀色ふわり』に向けられるべき指摘でしょう。