不死人と不死者その1
キーリ―死者たちは荒野に眠るISBN:4840222770
第9回電撃ゲーム小説大賞の意外な共通点
奇妙なことに第九回電撃ゲーム小説大賞の大賞『キーリ 死者たちは荒野に眠る』と金賞『バッカーノ』には意外な共通点がある。
- 不死なるものをテーマとしている
- シリ−ズ中に鉄道が登場する
こんなものは偶然の一致に過ぎないが気になったのでここに記しておく。
ストーリー
数十年前の大戦で荒廃し尽くした惑星。
「教会」は戦争犯罪人として「不死人」を狩っていた。
そのような時代背景の中、幽霊を見ることのできる神学校の生徒キーリはちょっとしたことが原因で不死人のハーヴェイと列車で旅をすることになる。
構成
第1巻は短編連作形式となっていますが、第2巻以降は長編ものとなりますので、多少雰囲気が異なります。
イラスト
私は、イラストよりもストーリーをライトノベルに求めるのですが、この作品のイラストも大好きです。
同年に電撃イラスト大賞を受賞した方が描いただけはあると思います。
名台詞
ライトノベルの話題になるとたびたび引用される台詞があります。これを引用して今回の記事の終わりとさせていただきます。
ひょっとしたらこの惑星に神様はちゃんといるのかもしれない。それはもう完全無欠に立派で公平な人格者で、強い者にも弱い者にも、お金持ちにも貧乏人にも、ただ平等に見守るだけで決してどちらか一方をえこひいきして手を差し伸べることなんてことはしないのだ。なんてありがたい神様なんだろう。死んじゃえ。